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もう大晦日。
まいにち寒い。
おまけに冬なのによく雨が降る。

今年は3年近く連載した
『澄江堂主人』が完結してホッとした。
当初の予定どおり連載させてくれて
単行本まで出してくれた、
コミックビーム編集部とエンターブレインに感謝。
単行本を買ってくれた人たちにも感謝。
まだまだ売れ残っているようだけれど、
漫画の本としては発行部数が少ないので、
いつか買おうと思っている人はお早めに
よろしくお願いします。

それとあとふたつ、
ロゴを描かせてもらった喫茶店、
備前珈琲屋が無事に開店した。
「『コーヒーもう一杯』の読者です」
とメールをもらってはじめて会ったのが昨年末。
開店の日が予定より遅れてやきもきしたけれど、
自分の描いたロゴが、2次元ではなく
現実の喫茶店の看板になっているのを見て、
わがことのように嬉しかった。
コーヒーの味にもいろいろ流派というか
好みがあってそれぞれなんだけれど、
マスターのいれるコーヒーが
自分好みの味であることもよかった。

もうひとつは、金沢在住のシンガーソングライター
杉野清隆さんのニューアルバム『ふらっと通り』の
ジャケット絵を描かせてもらい、発売されたこと。
前作『メロウ』のときも描かせてもらっている。
ミュージシャンの人はアルバムごとに
イメージを変えたりすることが多いようだからと、
ニューアルバム録音中の情報を見ても
「出来たら送ってくれないかなあ」くらいに思ってた。
「また絵をお願いします」のメールをもらって嬉しかった。
『メロウ』『ふらっと通り』どつらもいいけど、
どちらかと言われれば『ふらっと通り』収録曲の
音や風景が好きかもしれない。

50歳になった年でもあった。
もうすっかり、
漫画描くことしかできない
人間になってしまったので、
覚悟を決めて
来年からも漫画を描いていこうと思う。

よいお年を!
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東京西荻窪の古書店・西荻モンガ堂さんが、
拙著『澄江堂主人』全3冊の完結を記念して
《『澄江堂主人』・或る芥川龍之介伝とその仲間たち》と題し
特集コーナーを設けてくださいました。

店内にあった芥川龍之介と田端文士村の住人、
『澄江堂主人』登場人物の著作、関連書籍を
ひとところに集めて展示販売しています。

さらに、『澄江堂主人』全3冊も入荷したとご連絡をいただき
サインさせてもらいに行ってきました。
(古本ではなく新しい本です)
全3冊のセット販売なのだそうですが、
まだ買ってない方でご近所の方、よろしくお願いいたします。

【期日】12月8日〜12月(水曜定休)12時~21時
【場所】古書 西荻モンガ堂
    〒167-0034 東京都杉並区桃井4-5-3-102
    電話 03-6454-7684
※サイン本の販売は、なくなりしだい終了です。
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by emikanta62 | 2012-12-28 12:38 | お知らせ
昨日は今年最後の観劇、
こまつ座公演『組曲虐殺』に行った。
小林多喜二の物語。
笑えたし、楽しかったし、泣ける場面もあった。
なによりキャストが素晴らしかった。

こんな芝居が
もうちょっと小さな劇場で
もうちょっと安く観られたらなあと、
思ってもしかたのないことを思った。

劇中、
「絶望するには優しい人が多すぎる、
希望を持つには悪い奴が多すぎる」
というセリフがあったけど、
「絶望は虚妄だ。希望がそうであるように」
は、魯迅だったかな。

今日は墓参りに行った。
その足で池袋に出て、
世界堂で額とマットをを選び、
マットを切ってもらっている間に、
ビックカメラへ行って、
魔法瓶とヘッドフォンを買った。
どちらも持ってるものがボロボロだったので。

画材屋さんとビックカメラの大きな紙袋を提げて
地下鉄に乗って帰った。
お金がなくなって哀しい。
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街を歩いてもテレビを見ても
今年のクリスマスは賑やかだったような気がする。
去年が自粛と節電で、
控えめだったせいかもしれない。

年末から年明けまで急ぎの仕事があって、
クリスマスの3連休はずっと家で仕事だった。

ありがたいことなんだけど、
吉上恭太さんが毎月やっているライブ
『サウダージな夜』に行けなかったのが残念。
twitterを見ていると集まった人たちの
画像付きツイートが次々にあがってきて、
悔しい気持になった。

でも、26日には、
チケットを買ってしまっている芝居があるので
それに行くのが自分のクリスマスだ。

近所のスーパーに行ったら、
レジを抜けて買い物に持つをまとめる場所に、
クリスマスツリーがあった。
横に小さな紙の束と筆記具が置いてあり、
七夕のように願いごとを書いて、
ツリーの枝に結わいつけるようにしてある。
「○○高校に受かりますように」とか
「おばあちゃんが元気になりますように」とか。

なんとなく見ていて気になったのは
「ネコが飼えるようになりますように」
という願いごとだ。
「飼えますように」ではなく
「飼えるようになりますように」だったのには、
なにか深い意味があるのだろうか。

そんなこと考えながら見ていたら、すぐ横に
「嵐のコンサートに行けるようになりますように」
というのもあった。
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拙著『澄江堂主人』全3冊が完結した今年2012年は、
芥川龍之介の生誕120年、没後85年だったのでした。
春には新聞に特集記事が掲載されたりしてたのだけれど、
その頃はまだ連載中で、
「もう少し早く終わって単行本が出ていたら
便乗して売れたかもしれなかったのに…」と、
自分のウカツを嘆きながら描いていたのでした
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その生誕120年を記念したムック本
『生誕120年 芥川龍之介』が刊行されました。
これから芥川を読んでみようという人への入門書であるとともに、
没後85年の芥川の読まれ方の変化、海外での評価、
これまでの芥川研究史を概括して最新の研究の成果も紹介されており、
ファン、マニアをも満足させる内容になっていいます。

【書 名】『生誕120年 芥川龍之介』
【編 者】関口安義
【発売日】2012年12月
【発行所】翰林書房
【判 型】A5判/本文320頁
【定 価】2800円+税

実は、私も、芥川を漫画化した者として、
拙い短い文章を書かせてもらっています。
「わたしと芥川龍之介」という入り口の章で、
芥川の孫でエッセイストの芥川耿子さん、
『トロッコ』を映画化した監督の川口浩史さん、
作家の北村薫さんなどの中に混ぜてもらっていて、
申し訳ない気分で申し訳ない。

資料としていろいろな芥川本を参照してきましたが、
近年刊行されたものの中では最も充実した一冊だと思います。
私の文章とは関係なく、
芥川に興味のある人には是非、お薦めです!
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by emikanta62 | 2012-12-24 15:52 | そのほか
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『道草日和』の第19話『記念写真』が掲載された
ビッグコミック・オリジナル1月増刊号が12日頃発売です。
ご覧いただければ幸いです。
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by emikanta62 | 2012-12-23 14:38 | お知らせ
何人かで居酒屋に入って焼き鳥を注文すると、
必ず誰かしらが、
箸を使って焼き鳥を串から抜く。
みんなでいろいろ食べやすいし、
それが正しい作法なのかもしれない。
わかっているんだけど、いつも思ってしまう。
ーーやっぱり焼き鳥は、串から食べたい。

店の人がテーブルに焼き鳥の皿を置くと、
すぐに誰かの手が焼き鳥をバラバラにする。
そのみごとな手際を眺めながら、
どうしても思ってしまう。
ーーやっぱり焼き鳥は、串から食べたい。

Aさんと呑んだ。
名前を書いても構わないと思うのだが、
年末はみんなギリギリの締め切りがあったり
複数の忘年会の誘いを受けたりしていて、
呑んでたことが知れると困るかもしれないので
Aさんとする。

江古田の古本屋で待ち合わせて、
それから二人で居酒屋に入った。
数日前にAさんから渡すものがあると連絡をもらって、
どうせなら軽く一杯やろうと私の方から
今日の日の提案をしたのだった。

焼き鳥の盛り合わせを注文して
皿にのったそれが運ばれてきた。
すぐに、
「串から外さずにそのまま食べよう」と提案した。
優しい好青年のAさんは、
「あ、はい、いいですよ」と言ってくれた。
それで私は、私の側にある一串を取って食べた。
皿の上でいちばん立派な肉の一串だった。

そのあとすぐ、
こんどは野菜の串焼きの盛り合わせがきた。
エリンギ、シイタケ、ネギ、トマト、シシトウだった。
アスパラガスもあったかもしれない。
それを見て困った。
ーーこれはバラバラにしていろいろ食べたい。

私はあっさり方針を転換して、
「やっぱりバラバラにしよう」と言って
野菜の串をバラバラにしはじめた。
Aさんも「そうですね」と言って、
焼き鳥の方をバラバラにしてくれた。

食べながらいろいろ話して、
ちょっと一杯のつもりがそこそこ呑んでしまった。

Aさんと別れて、
私は家まで15分ほどの距離を歩いて帰る。
酒で熱くなった頬に12月の空気が心地いい。

でも、
最初の焼き鳥一本を一人で食べてしまったことが、
悔やまれてならない。
いちばん立派な肉の一串だった。
バラバラにしてAさんにも食べさせるべきだった。
ーーAさんはどう思ってるだろう。
ーーやっぱりバラバラにするのが正解か。
そんなことを考えながら、
歩いて帰った。
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妻が年末の掃除だといってバタバタはじめたので、
ウソでも締め切りの迫った漫画を描いてるふうに、
机に向かっていなくてはならない。

このあいだテレビのバラエティ番組で、
正しい箸の持ち方が出来るの出来ないのとやっていた。
もうずっと前の20代の頃、
実用書のイラストの仕事で、
箸の持ち方とか食事の作法とか、
そういう絵をずいぶん描いた。
絵を描いて頭ではわかっているのだけれど、
実はいまだに正しい箸づかいが出来てない。

小学校にあがる前に友達の家に遊びに行って、
ご飯を食べさせてもらったことがあった。
そのとき私の箸づかいを見たそこの両親が
「ほら見てごらん、直人くんはちゃんとお箸つかってる」
と言って、友達をしかってた。
そのときそれを真にうけて、
「ああ、僕はちゃんと箸を持ててるんだ」
と、思ってしまったのが大間違い。
いまごろ彼、マコトくんは、
正しい箸づかいでご飯を食べていることだろう。

という話をテレビを見ながら話していたら、
「正しい箸の持ち方が身に付く箸」というやつを、
妻が買ってきた。
指をあてるところが少しヘコんでいて印が付いてる。
それからは食事のたびにそれを使っている。

箸だけでなく鉛筆やペンの握り方も
人とは違うオカシな握り方をしているらしいんだが、
それで今日まで絵を描いてきたことだし、
正しい握り方になって絵が変わっても困るので、
このままでいいことにして描いている。
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口角炎になった。
若い頃はよく口内炎になったものだが
20代の終わり頃からまったくならなくなって、
そのかわり何年かごとに口角炎になる。
ビタミン不足か疲れているのか、
とにかく抵抗力が落ちているのだろうから
気をつけないといけない。

ほっとけば2週間くらいで治ることはわかってる。
でも、ウザいので医者に行って薬をもらうことにした。
診察券を持って近所の病院へ。
「保健証を」と言われて慌てる。
「忘れたからすぐ家に戻って取ってきます」
「あ、いや、持ってたかな?」
「急に思いついて来たものだからウッカリして」
などと言いながらゴソゴソやってたら
保健証は財布の中に入っていた。
受付の人は困ったような顔で笑いながら
「ああ、それは、まあ、よかったです」
とか言ってくれていた。

診察はすぐに終わって薬を出してもらった。

口角炎はどうでもいいのだけれど、
照れ隠しとはいえ病院の受付の人の前で
ベラベラしゃべった自分に驚いた。
若い頃には、
誰にでも親しげに話すそういう年寄りを見て
「すごいな」と思ってた。
いま、自分がそうなってる。
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11月24日、
雑誌『雲遊天下』でごいっしょしているデザイナー
小沼宏之氏と早苗さんの結婚パーティーがありました。
パーティーに招待されたでけでなく、
ウェルカムボードを描いてほしいと頼まれて描きました。
「ウェルカムボード」という言葉を知らなかったので
検索してしまいましたぜ。
せっかくなので、小沼氏の許可をもらってここに掲載します。

小沼さん、早苗さん、おめでとう!
末永くお幸せに!!
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by emikanta62 | 2012-12-04 18:05 | そのほか