漫画家・山川直人のブログです。


by emikanta62

カテゴリ:日々のあれこれ( 64 )

エレベータ

いまだ喫煙者なので、
アパートのベランダに出て吸っている。
去年、そこから見えるところに、
地下鉄のエレベータの出入り口が出来た。
出入りする人たちを眺めながら、
煙草を吸っている。

ベランダから見ていると、
車椅子の人、杖をついている人が
たくさんエレベータを利用している。
自分が住んでいる町に、
身体の不自由な人が、
こんなにいるとは知らなかった。
そうじゃなさそうな人も利用してるけど、
外からでは見てわからない障害もあるというから、
そうなのかもしれない。

夜になると、エレベータの出入り口で、
キスをするカップルがいる。
誰も見てないと思ってしているのだろうが、
ベランダでオジサンが見ているよ。
みんなが、路上で、こんなに頻繁に、
キスをしてるとは知らなかった。

このあいだの夜は、
エレベータから出てきたカップルの男の方が、
いきなり、ゲロゲロッとやった。
女の方が男の背中をさすってやっていた。
それから吐いたものをそのままにして、
行ってしまった。

翌朝またベランダで煙草を吸っていると、
スズメやハトや名前を知らない鳥が、
エレベータの出入り口付近に集まっている。
昨晩の男が吐いたものを、
チュンチュンと嬉しそうに啄ばんでいた。

(2013.4.24)
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by emikanta62 | 2013-04-24 06:16 | 日々のあれこれ

わからない

4月も20日なのにまだ寒い。
去年のいま頃はもう暑かった。
気象予報士がなんと言おうと、
冬寒かったあとの夏は暑い、
夏暑かったあとの冬は寒い。
そう思ってるんだけど、
今年の夏はわからない。

先月から携帯電話を
スマートフォンに替えた。
わからないことが多くて、
なにかあるたびに大騒ぎしてる。
そりゃ俺は頭が悪いさ。
でも、町中で見かける、
あのお兄さんもこのお姉ちゃんも、
みんなほんとにスマートフォン、
使いこなしてるんだろか。

頭悪いついでに言うと
持ってるお金の値打ちが下がって、
それで景気が良くなるってのが、
どんなに説明されても分からない。

一票の格差が大きくて、
違憲状態とか無効とか言われてる
選挙で当選した人たちが、
憲法改正と言ってる。
気持はわかるがわからない。

それでもしも憲法が変わったら、
悲劇なのか喜劇なのかわからない。

(2013.4.21)
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by emikanta62 | 2013-04-21 11:01 | 日々のあれこれ

ネット社会

同人誌の仲間と吉祥寺で呑んだ。

吉祥寺には滅多に行かない。
それでも南口にはときどき出ていたんだけど、
北口はほんとに久しぶりで、
記憶の中の風景と
変わってしまったことに驚いた。

30年くらい前には、
アルバイトをしていた会社の取引先が
吉祥寺からバスに乗ってちょっとの所にあって、
よく届けもののお使いにやられた。
いまだったらメールに添付ファイルで済む仕事だ。
インターネットがない時代にはそれだけで
「お疲れさん」と言ってもらえて、
時給2時間分のバイト代が稼げたのだ。

呑み会に集まった中のひとりが
「いまここでお酒呑んでちゃいけない人なんです」
と言うので聞いてみたら、
漫画雑誌の締め切り間際であるとのこと。
Twitterなどにに書かれたら困るらしかった。

インターネットはよくないなあと思った。

(2013.4.17)
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by emikanta62 | 2013-04-17 04:23 | 日々のあれこれ

つながり過ぎ

この文章を読んでくれてる人は
既にお気づきのことと思いますが、
さいきんブログの上の方に「お知らせ」を載せて
下の方でどうでもいい「日々の雑記」を
ちょこちょこと更新しています。

インターネットは、誰でも、世界と、つながる!
が、謳い文句のようで実際そうなんだろうけど、
私にはちょっと、つながり過ぎて、
怖いツールでもあるのです。

そういうわけで、
ほんとにどうでもいい雑記ですが、
以前よりは頻繁にこっそり更新しています。

(2013.4.14)
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by emikanta62 | 2013-04-15 00:38 | 日々のあれこれ

病気

小さいのはそれこそ週に一度はあって、
それはもう長く漫画を描いてれば
しかたのないことなんだけど、
数年に一度やってくる大きなのがやっかいだ。
そんな病気、自分の絵が嫌い病。

実はちょっと前からそれで、ツラい。
線の太さやペンや紙を変えてみたり、
いろいろやってみても
なかなか好きになれない。
好きになれないにしても
気にならないようになってくれれば、
いいんだけどなあ。

はじめてじゃなくて、
これまでにも何回か経験があるのでわかってる。
しばらくするといつのまにか治るんだ。
そしてまた、以前と同じ絵を描くことになる。
はやくそうなってくれないかなあ。

(2013.4.12)
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by emikanta62 | 2013-04-13 00:09 | 日々のあれこれ

この3月

まだ終わってないけど今月は
なんだかバタバタしてた。

いつもと違う種類の仕事があって、
いつもと違う打ち合わせがあった。
携帯電話をスマートフォンに替えた。
久しぶりにテレビで野球を観た。
そのテレビの調子が悪くなって、
修理の人に来てもらった。
なんだかバタバタしてしまって、
いつもの仕事が遅れてしまっている。

そういえば今年に入ってから、
いつもと違う人たちによく会ってる。
すごく懐かしい人や、
はじめましての人に会って話をした。
いつもと違う人たちは、
いつもの人たちとは話す内容が違う。
「ああ、こんなに違うものなのか」
と、ちょっとびっくりした。

インターネットが普及したからか、
地震があったからか、
たぶん両方なんだろう、
世の中の平均とか典型とか大多数とかが
分からなくなった。
分からなくなったというか、
なくなってしまったのかもしれない。
もともとなかったのかもしれないけど、
前はあるような気がしてた。

(2013.3.24)
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by emikanta62 | 2013-03-24 05:23 | 日々のあれこれ

モノサシ

ある人は「新しい」とか「古い」とか言い、
ある人は「メジャー」とか「マイナー」とか言い、
またある人は「一流」とか「二流」とか言う。

そういうモノサシで世の中のあれこれを、
見たり聞いたりする習慣がないので、
よくわからない。
でも、確信をもって前者の方が、
新しくて、メジャーで、一流のものが
良いということらしい。

こんなことを言ってる私も、
モノサシであれこれを判断しないわけではない。
「ホンモノ」とか「ニセモノ」とか
そういう言葉に弱いような気がする。

哀しいのは、
私がホンモノだと思ってるものの話をすると、
「もう古いよ」
「でも、それマイナーでしょ」
「一流じゃないよね」
と言われてしまうことが多いこと。

哀しいだけじゃすまないのは、
「間違ってる」と言われてしまうこと。

(2013.3.18)
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by emikanta62 | 2013-03-18 01:41 | 日々のあれこれ

煙草で納税

確定申告に行ってきた。

やりがいを感じてるし
誇りも持っている仕事が、
数字にするとこれっぽちのものなのかと
ガッカリしてしまう。

毎日のニュースを見たり聞いたりして、
いろいろ思うことはあるけれど、
自分が納める税金はこれっぽちなのかと
申し訳ない気分にもなる。

もちろんこのほかに消費税、
それといまだにやめられない煙草、
それで納めてるのもあるんだと、
考えながら冷たい風の中、
税務署から家まで歩いて帰った。

健康よりも経済の問題で、
煙草を減らすべきだと思った。
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by emikanta62 | 2013-02-26 00:36 | 日々のあれこれ

終わりました

『あがた森魚トリビュート展』無事に終わりました。
ご来場いただいたみなさん、有り難うございます。

「あがた森魚さんのファンですよね」と
三五さんに誘われて、
アルバムは限定版とか以外の
手に入るものは全部持ってるし、
ライブにもたぶん20回くらいは行ってるので、
ファンのつもりで参加しました。
でも、参加してみたら、メンバーの
「あがたファン」度の熱さにビックリ。
みんなのマニアックすぎる会話を、
ポカンと口を開けて聴いてる1週間でした。

それはともかく、久しぶりの展覧会で
いろんな人と話ができて楽しかった。
なにより毎日外へ出て歩いたので、
健康になった気がする。
いろいろ思ったり考えたりしたこともあるので、
それはまた今後の漫画やイラストに
反映させていきたいと思います。
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by emikanta62 | 2013-02-17 05:59 | 日々のあれこれ

『落穂拾ひ』

テレビドラマになったので
『ビブリア古書堂の事件手帖』を観てる。
原作を読んでる人たちのあいだでは
キャスティングに不満があったりするらしいけど、
毎週楽しく観てる。

その第2回目は、
小山清の『落穂拾ひ』が題材だった。
ドラマの中でやりとりされてた
新潮文庫のリクエスト復刊
『落穂拾ひ・聖アンデルセン』は、
出たときに買って読んで
うちの本棚で眠っている。

古書価が急騰しているというネットの噂で調べてみたら、
ヤフーオークションで2万3936円、
amazonのマーケットプレイスで3万2800円という、
とんでもない値段になっていた。
恐るべし『ビブリア古書堂の事件手帖』。

実は私も漫画の中で、
小山清の『落穂拾ひ』を取り上げたことがある。
古本屋通いが趣味の男が、
いつもの店で、
ケガで入院した店主の代わりに帳場に座った
若い女の子に恋心を抱くという、
それだけの短篇。
主人公が寝る前に布団の中で読んでる本を
小山清の『落穂拾ひ』にした。

漫画のストーリーと
『落穂拾ひ』の関係に気づいてくれたのは、
私の知る限り二人だけだった。
もちろん、古書価が上がるなんてことはなし。
すごいなあ『ビブリア古書堂の事件手帖』。

※漫画は『コートと青空』という題名で、
 『ナルミさん愛してる その他の短篇』という
 単行本に収録されています。
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by emikanta62 | 2013-01-28 22:54 | 日々のあれこれ